第7回:小麦粉の産地&大手メーカーの工場など

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 第7回:小麦粉の産地&大手メーカーの工場など
Share on Facebook

 今回は、小麦粉を取り上げます。小麦粉といっても用途によって色々な種類があり、それによって産地も異なります。そこで、まずは小麦と小麦粉の種類、そして産地を簡単に分類してみます。かなり明確でわかりやすいと思います。

 ご存知の方も多いかと思いますが、小麦はほとんどが海外産です。85~90%ほどが輸入されており、輸入先国は60%がアメリカです。そしてカナダとオーストラリアがそれぞれ20%ほどで、この3国でほとんどを占めています。

 残りの10~15%が国産で、そのうちの約70%が北海道、10%が九州(福岡+佐賀)、続いて群馬、愛知、滋賀、埼玉それぞれ2~3%ずつで合計10%ほどです。

 輸入小麦が8~9割を占めるからといって、ほとんどの小麦粉が海外産の小麦100%か?といえばそうでもありません。

 大きくは、小麦粉の種類によって産地がはっきりと分かれます。

 まず、小麦には、硬質小麦、中間質小麦、軟質小麦があります。

 硬質小麦は低温・乾燥地域に、そして軟質小麦は比較的気温が高く湿度が高い地域で育ちます。ということで、日本でとれる小麦のほとんどは軟質・中間質となります。最近では品種改良が進み、国産の硬質小麦というのもあるようです。産地は、おそらく北海道などの寒冷地でしょう。

 そして、これらの小麦の違いはたんぱく質の含有量です。一般的には硬質がもっともたん白質が多く、続いて、中間質、軟質となっています。

  たん白質が
  多い  硬質小麦>>中間質小麦>>軟質小麦  少ない

 たんぱく質が多いと粘り・弾力性が出るので、硬質小麦はパンや中華麺などに使われます。中間質小麦は一部のパンやうどん、餃子の皮などに使われ、ケーキやお菓子などに多少使われることもあります。天ぷらやその他揚げ物、ケーキ、お菓子など料理によく使われるのは軟質小麦です。

 ちなみに、パスタに使われている小麦は硬質小麦の一種であるデュラムというものです。

 ここでだいたいおわかりかと思いますが、小麦の種類と小麦粉の種類を対応させると次のようになります。

 硬質小麦→強力粉(パン・中華麺など)、セモリナ粉(パスタ)
 中間質小麦→中力粉(日本の麺・餃子の皮・一部パン・菓子・ケーキなど)
 軟質小麦→薄力粉(天ぷらなどの料理・菓子・ケーキなど)

そして、各小麦の主な産地は、

 強力粉、セモリナ粉→アメリカ、カナダ(準強力粉はオーストラリアも)
 中力粉→オーストラリア、国産
 薄力粉→アメリカ

となっています。

 もちろん国産の薄力粉、中力粉、強力粉もありますが(特に薄力粉)、大半の小麦粉の産地はおおよそ上記のように分類できると思ってよいでしょう。

 ということで、大手メーカーの小麦粉の産地は、ほとんどは上記の分類と思ってよいのですが、薄力粉については、アメリカ産のみかと思いきや、どうも国産(産地不定)もブレンドしているようです。

 国内の小麦生産地は前述の通りですので、ブレンドされている多くは北海道の小麦と想像できますが、それ以外の地域でももちろん生産されていますので、大手メーカーはそれらを幅広く使っているものと思われます。

 以上をまとめると、大手メーカーの小麦粉の産地はこんな感じです。
 ( )内は、各大手メーカー日清製粉、日本製粉、昭和産業のブランド名です。

 強力粉:アメリカ・カナダ(日清:カメリア/日粉:イーグル/昭和:クオリテ 等)
 中力粉:オーストラリア・国産ブレンド(日清:雪/日粉:たけ 等)
 薄力粉:アメリカ・国産ブレンド(日清:フラワー、バイオレット/日粉:ハート/昭和:ブレンド 等)

 したがってスーパーで手に入る大手メーカーの小麦のうち、強力粉についてはほとんどが海外産100%と思ってよさそうですが、中力粉と薄力粉についてはそれはなさそうです。

 あとは、大手メーカーの小麦粉を買う場合は、工場の場所が気になる方もいるかと思います。ちなみに、大手製粉会社の主な工場はほとんど港にあります。これは船で運ばれてきた小麦をそのままサイロに搬入して、そこで小麦粉に加工するからでしょう。

 それから、メーカーものでない小麦粉は、メーカーから購入して小分けにして売っているものだと思われますので、工場は仕入先のメーカーによる、ということになります。そこまで考えるとキリがありませんが、参考までに大手メーカーの工場をリストアップしておきます。

<日清製粉>
 函館工場【港】/千葉工場【港】/鶴見工場【港】/名古屋工場/知多工場(愛知)【港】
 東灘工場(兵庫)【港】/岡山工場/坂出工場(香川)【港】/鳥栖工場(佐賀)/筑後工場(福岡)

<日本製粉>
 小樽工場【港】/竜ヶ崎工場/千葉工場【港】/横浜工場【港】/名古屋工場【港】/大阪工場【港近】/神戸甲南工場【港】/福岡工場【港】

<昭和産業>
 鹿島工場(茨城)【港近】/船橋工場 【港】/神戸工場 【港】

以下は大手メーカーの強力粉の一例です。

■日清製粉 カメリヤ 1kg (下記店舗で273円):名古屋工場

■日本製粉(ニップン) イーグル 1kg (下記店舗で315円):千葉工場

 

※このサイトでは放射能で汚染されにくいと思われる食品を紹介していますが、その完全性を保証するものではありません。また、価格の安さも考慮していますが、最安値を保証するものではありません。

→食品・食材に関する豆知識トップ