ツナ缶の原材料のマグロはどんなマグロ?(2)

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2013年3月5日(火)

 今回は、ツナ缶の原材料「マグロ」の続きです。前回はキハダマグロを取り上げましたので、今回はビンナガマグロです。

 ツナ缶になるマグロは主にキハダマグロとビンナガマグロで、ほとんどのツナ缶はキハダです。ビンナガマグロは高級ツナというか少々値段が高いものが多いですね。

 また、大手メーカーのツナ缶にはビンナガはほとんどなく、数ある商品ラインナップの中で1つあるかないか、くらいです。

 さて、前回述べたように、ツナ缶につかわれるキハダ、ビンナガはクロマグロやミナミマグロほどは回遊ルートがよく知られていませんが、今回取り上げるビンナガはキハダよりはわかっていることが多いようです。

<ビンナガマグロ>

 ビンナガマグロは温帯性のマグロで、マグロの中では最も小さく、体長は1m強、体重は30kgほどです。胸鰭(ヒレ)が長いので、ビンナガ、ビンチョウと呼ばれます。その他にもトンボ、トンボシビなどとも呼ばれるそうです。また、身の色が白っぽく柔らかいのも特徴の1つです。

 キハダは熱帯性でしたが、ビンナガは温帯性マグロ、つまり比較的冷たい水温を好みます。分布域はかなり広く、世界の温帯、熱帯海域に生息しています。キハダと異なり地中海にもいます(西部)。また、日本海にもいるそうですが、ごく稀ということです。

 全体的にどこにいるかとなると、一見キハダより広く分布していそうですが、おおよその分布域は北緯10~45 度、南緯10~45度。キハダよりも高緯度まで分布するものの逆に赤道付近にはあまりいません。

 もう少し言うと、赤道を越えての回遊はないということです。つまり、北半球のマグロは北半球内で、南半球のマグロは南半球内で回遊しているわけです。

 ただ、キハダとは異なり、小型であるにも関わらず大回遊をするマグロで、北太平洋のビンナガは秋ごろに北米から西へやってきて、夏ごろに東へ戻るという東西の大回遊を、南太平洋のビンナガは秋冬で南下、春から北上を開始、という具合に南北の回遊をするようです。

 さて、前回同様、大雑把な地図です。ビンナガはだいたいこの青い丸の範囲に分布します。大雑把ながら南北は別々の群、というのがポイントです。地中海に丸印がありませんが、地中海西部にはいます。太平洋の囲み線を太くしたのは、インド洋、大西洋より多く分布しているからです。

 そして、薄紫の丸が日本の漁船のビンナガ漁場です。インド洋や南太平洋での漁はゼロではないとは思いますが、ほとんどは北太平洋なのでしょう。前述のように南北太平洋には多く分布しているわけですから、北太平洋で十分獲れるということなのでしょうね。

 また、カツオと同様に日本近海を南北に回遊するものもいるようで、まとめるとビンナガの漁は日本近海から中部太平洋(北半球)あたりで行われているのだと思います。日本の漁に限らず、小型のビンナガは沿岸部で竿釣りによって、大型のものは遠洋で延縄により獲られるそうです。

 以上から、ビンナガマグロのツナ缶ですと南太平洋、大西洋、インド洋で獲れたものなら安心かもしれませんが、それはあまりないようで、輸入ものでいくつかある程度です。そもそも日本の主なメーカーのツナにビンナガのものは少ないですが。

 ということで、海外のものをいくつか紹介します(以前取り上げたものもあります)。幸いなことに、海外のビンナガは大西洋のものが多いので安心です。

 ただ、ビンナガのツナは高級ツナの位置づけで多少値段が高め、またはかなり高いものが多いようです。そのような中でまとめ買いで安く手に入るのがカークランドシグネチャーのツナ缶です。

■カークランドシグネチャー まぐろ水煮
 何度か紹介してきましたが、これはビンナガマグロのツナ缶です。パッケージに書いてあるアルバコア(ALBACORE)とは、ビンナガマグロという意味です。
 油漬けでなく水煮です。また、フレークではなく固まりが入っているタイプです。

 この商品は北大西洋で取れたビンナガマグロを、プエルトリコまたはカリフォルニアで加工したものです。日本で売られているものは、プエルトリコ加工のものが多いようです。したがって、ほとんどのショップで「プエルトリコ産」の記載があると思います。

■オルティス社(スペイン) ビンナガマグロ オリーブオイル漬け
 こちらも北大西洋(スペイン沖)で獲れたビンナガマグロです。これは高級ツナということで値段は高めですね。

 こちらは、スペイン沖で一本釣りしたものということなので、沿岸部で竿釣りされた小型のビンナガなのでしょう。

 前回のキハダもそうでしたが、海外の高級ツナツナはオリーブオイル漬けのようですね。

 さて、今回はツナ缶になる「マグロ」についてまとめましたが、そういえばカツオのツナ缶もありますよね。カツオの回遊についてはカツオの回をご覧いただくとして、次回はカツオも含めたツナ缶の種類を見ていきます。

カツオの回遊ついては下記ページをご覧ください
→カツオと鰹節(2)カツオの回遊ルート

 

 

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